iPadの活用法

記事によるとアプリのクラッシュが多発しているそう、、。
まぁ、これはApple製品だからしょうが無いですよ(笑)
Appleの新製品は様子見が大事です。不具合ばっかだから…。
でもそれでも欲しい気持ちも分かりますけどね。
それでも欲しい場合は人柱になる覚悟の上お買い求めといった感じです。


ハードやコンテンツの値段についてですが、
こちらはどんどん値段が下がってくと思います。
ジョブズ氏は広告収入を狙ってますから。
そのためにiAdの発表があって、
また、今後ハードやコンテンツの値段は下がってくのだと思います。


「高級Netbook…だと…?」 iPadの活用法を考えてみる


4月30日14時51分配信 +D PC USER


 iPadを使い始めてから3週間以上が経過したが、アプリがクラッシュするという問題には比較的頻繁に遭遇する。以前のリポートでも紹介したように、アプリのレビューコメントがユーザーからの不具合やクラッシュ報告で埋まっているといった事態もめずらしくない。


 iPad発売からアプリをリリースするまでの準備期間が非常に短く、しかも開発者のほとんどは実機に触れることなくiPadアプリをApp Storeに登録しているような状態だったからだ。


 例えば、iPadの無料カテゴリで人気のある「ABC Player」だが、これも実機テストは行っておらず、最後までAppleから提供されたエミュレータのみで開発したという話だ。同アプリは米TVネットワーク「ABC」の番組を広告付きで無料視聴するためのアプリで、発表から10日で20万回以上のダウンロードを達成したという(つまりその時点では、iPad全ユーザーの2人に1人が同アプリをダウンロードした計算になる)。


 ABCといえばWalt Disneyの子会社だが、Appleスティーブ・ジョブズCEO(Steve Jobs)は、Disneyの筆頭個人株主にあたる。こうした密接な関係にある両社でさえ、iPadを使っての開発が行えず、初期バージョンは頻繁にクラッシュするとしてユーザーからクレームが上がってきている。


 ABC Playerを含め、筆者がこれまで導入したiPadアプリ30本以上のうち、すでに半分近い15本が最初の2週間で1回以上のバグフィクスを含むアップデートを行っている。柔軟に対応できるといえばそれまでだが、準備期間不足は否めない。アプリの数々が安定するまでには、まだまだ時間がかかるだろう。


 また、不安定なのはサードパーティ製アプリだけではない。Apple純正アプリのうち、いくつかで必ずアプリが落ちる現象に遭遇した。例えば筆者の場合、SafariGoogle Talkの画面を起動すると、ほぼ数秒以内にアプリがクラッシュする現象に見舞われる。原因は不明だが、Googleだけでなく、Safari側にも何らかの問題がある可能性が高い。またこのGoogle Talkだが、ソフトウェアキーボードを表示させないと、ほぼ空白の画面の下側に小さくメッセージが表示されるだけになってしまう。Google AppsではGmail以外のレイアウトがiPad向けに考えられていないような印象を受ける。


 それ以外の例では、アルバムで少し重い写真(デジカメから取り込んだ直後の3〜4Mバイト程度のもの)を交互に表示したり、拡大/縮小または回転といった動作を加えると、数回の操作でアプリが落ちる、あるいはOSを巻き込んでクラッシュする現象が100%再現できる。今後の検証で、少しずつ改善されることを期待したい。


●価格の問題


 ここで語る価格には2種類ある。1つは本体、もう1つはコンテンツの値段だ。高齢者にノートPCとiPadのいずれを勧めるのかという話でも触れたが、現状のiPadは正直まだ高価だと感じている。PCの値段が下がっている以上、それ以上のメリットを提示できない限り、相対的にiPadの価格が高く見えてしまう。Kindle DXの489ドルという価格は論外だが、iPadもそれなりにお得感を示せないと、今後の売上の伸びに影響する可能性があるだろう。特にコンテンツの充実がしばらく望めない日本などの地域ではなおさらだ。


 もう1つがここでの主題であるコンテンツの価格だ。正直な話、iPad対応だけでプレミア性を出すアプリが多すぎる気がする。例えば、人気アプリの「Flight Control」だが、iPad版の「Flight Control HD」では旧版の0.99ドルから4.99ドルとなっている。これはまだ良心的なほうで、「Enigmo Deluxe」ではiPhone版の2.99ドルに対して9.99ドルだ。App Storeはスタート時の当初の異常な値段から、2年を経ていまのレベルにまで落ち着いてきた印象があるが、iPad登場でまたインフレ現象が全体に起こりつつあるように感じる。もちろん、iPad用にデータを書き起こして多額のコストがかかっている例もあるだろうが、価格設定の行方は1ユーザーとして気になるところだ。


 だがもっと気になるのはiBooksなど、電子書籍関連の価格だ。iBooksの価格帯が8〜15ドル程度であることは以前にも紹介したが、ほとんどの人気書籍は13〜15ドルの価格帯に張り付いている。Amazon.comが出版社との交渉で折れる前までは、Kindle書籍の価格上限は9.99ドルだったわけで、事実上の値上げとなる。


 そして悪名高いのがWall Street Journal電子版だ。同社は普通の紙面定期購読のほか、オンライン版(Web)、iPhone版、iPad版の4種類のサブスクリプションを用意している。多くの読者は紙面購読と、契約者数100万人以上といわれるオンライン版に集中しているとみられるが、ここで面白いのは、これら契約者であってもiPhone版とiPad版は別契約として扱われる点だ。コンテンツの内容はほぼ共通となるが、アクセスするデバイスが変わるごとに2重、3重での課金が行われる。


 iPad版では紙面イメージがそのまま読めるというメリットもあるが、既存契約者であっても1週間あたり4ドル、1カ月で18ドルを支払う必要があり、新たにiPad向けの契約を行う意義を見出すのが正直難しい。オンライン状態であれば、Safariを使ってWeb版を閲覧すれば追加料金は発生しないわけで、“取られ損”という気さえする。WSJ親会社のNews Corp. CEOのRupert Murdoch氏は「良質なコンテンツは無料ではない」「必要な情報であればユーザーは対価を払う」とコメントしているが、ユーザー側にも課金の適切さを判断する力はある。出版社側がiPadバブルに浮かれている感もあるが、これは近い将来、適切な形に落ち着いていくだろう。


 一方で、出版社側が課金方法について判断しかねている様子もうかがえる。面白い事例として前回紹介したTime Magazineを取り上げてみよう。同誌は1週間ごとに最新号をまるごと電子化したアプリを配信している。価格は4.99ドルで、これは米国で販売されている紙のTime誌とほぼ同等だ。だが米国での雑誌は年間または数カ月単位のサブスクリプション購読が一般的で、契約者にはさまざまなオマケ特典(電子手帳など)や割引特典がついてくる。この割引特典が曲者で、多くの場合は半額以上、このTimeの場合は1年契約でなんと90%引きの20ドルとなる。こうした割引特典で読者を集め(2年目以降は若干割引率が減少する)、安定収入を築くと同時に、購読契約で得たユーザー情報をもとにさらなるビジネスを展開するのだ。


 お分かりだと思うが、サブスクリプションが使えない以上、電子版のほうが紙よりも明らかに値段が高い。これはサブスクリプションの仕組みがアプリで構築できていない点もさることながら、既存のビジネスを崩さないという暗黙の了解があるとみられる。New York Timesでも同様の問題でiPad用アプリのリリースが遅れているという話があり、柔軟性が伝えられる米国の出版社や新聞社といえど、事情は日本とそう変わらないといえる。


iPadの活用方法をいろいろ考えてみた


 これまでいろいろな場面でiPadを使ってきたが、とりあえずの結論は、iPadを使うだけのコンテンツが現状ではまだまだ不足しているということだ。また、iPadを使っていて気付いたのだが、オフライン状態で使えるコンテンツが意外と少ない。筆者のよく使うニュース系アプリやサービスは、そのほとんどがオンライン状態を前提にしているため、移動中の利用も難しい。家であればMacBook、出先であればiPhoneがあるわけで、iPadの使いどころがない。というわけで、iPadの活用法をいろいろ考えてみた。


・出先で電子書籍リーダーにする


 筆者はゲームをしないので、出先で使える数少ないコンテンツの1つが電子書籍だ。これであれば好きなときに好きな本を読め、iPadらしい活用法だといえる。問題は屋外での視認性だが、下に掲載した写真を見れば分かるように、日光の下では正直、画面を見るのはきつい。実際はこれよりもう少し文字が見えるので、まったく読めないレベルではないものの、Kindleなどの電子ペーパーに比べると差は歴然としている。


・移動中のひまつぶしアイテム


 飛行機で移動する際のお供として何度かiPadを持ち歩いてみたが、iPadの実力を最も感じたのが“ひまつぶし”だ。前述のようにオンライン前提のコンテンツは使えないものの、ゲーム、電子書籍、音楽、映画、仕事まで、バッテリー消費に気を使わずに使い続けられる。例えば、サンフランシスコから日本までのフライトは11時間半だが(その日は飛行時間が長かった)、電子機器利用可能のサインが出てからゲーム(麻雀半荘×10で2時間)、映画(1回2時間半の「Dark Knight」を1.5回分上映)、アクションゲーム(Street Fighter IViPad用3Dドライブゲームなど各種を2時間)、食事中の音楽(1時間弱)、仕事で原稿書き(1時間強)と11時間近くフル稼働させても、まだバッテリー残量が30%も残っていた。Wi-Fi機能がオフになっていたせいもあるが、このペースなら15時間は余裕で使えるだろう。特に便利だと感じたのが映画で、iPad純正ケースを変形させてフォトスタンドモードにすると、エコノミー座席でも映画を観るのにちょうどよかった(ただし、途中で通路際を通過した人に袖を引っかけられてiPadごと吹き飛ばされたが……)。


 なお余談だが、iPadはまだ非常にめずらしかったようで、通過した空港では何度も途中で呼び止められる状態だった。サンフランシスコで遭遇したある空港職員は、荷物検査でiPadを通した後、「これをもう一度スキャンしていいか?」と取り出して、2回もわざわざスキャンしていたようだ。しかも荷物を持ってきて中身を取り出した後、「これがウワサのiPadか?」「容量と価格は?」「カメラはついてるのか?」「GPSは?」と矢継ぎ早に質問したうえ、隣にいた別の係官にまで自慢を始めた。単にミーハーなだけだったようだが、あとで別の乗客にもiPadについて突っ込まれたり、貸してと言われたりと、かなり注目度が高いことは分かった。また、後で判明したことだが、米国で空港等の保安検査を行っているTSAが、iPadはノートPCとは異なり、カバンから出して荷物検査する必要はないとの通達を出している。旅のお供にぴったりだ。


iPadを仕事道具として使う


 とはいえ、筆者が飛行機で移動するのは1カ月平均で数回程度なので、それほど頻繁に機内のひまつぶしをiPadに頼るわけでもない。しかも移動の半分近くは片道2時間以内の近距離路線なので、iPadを出すヒマさえないくらいだ。そこで活用方法をいろいろ考えていたところ、バッテリーの驚異的な動作時間を利用して、いわばNetbook的な仕事マシンにすることを思いついた。筆者のような文筆業であれば、調べ物のためのWebブラウザとメール、原稿執筆のための文書作成ソフト、写真を管理するためのアプリがあれば十分だ。現時点で写真を取り込む方法がないものの、残りの問題はクリアしている。


 では文章作成マシンとしてiPadを考えたとき、その使いやすさはどうだろうか。まずはソフトウェアキーボードの例で紹介してみよう。


 これが入力例だ。同時タッチ認識数が多いため、iPhoneよりもさらにスムーズに入力できる。とはいえ、入力のフィードバックがないため、それほどヘビーな入力に対応できるわけではない。そこで、以前のリポートでも登場したApple Wireless Keyboardを組み合わせてみる。


 こうなると、もう普通のPCと一緒だ。一気に入力が快適になる。日本語キーボードと英語キーボードの切り替えは「Command」+「Space」だ(これはMacと同じ)。キーバインドMac標準方式に縛られる、変換エンジンが「ことえり」という弱点はあるが、ある程度の“くせ”に慣れれば、かなり高速な入力が可能だ。


 最大の問題はインラインでの変換候補から溢れたときで、もし候補選びのためにスペースキーを押し続けて文章近くの候補一覧からはみ出た場合、画面下のほうにさらに多くの候補一覧が登場する。問題は、これが表示されるとキーボードでの操作をいっさい受け付けなくなることで、画面にタッチして候補を選択しなければ先に進めず、いったん入力が止まることになる。「キーボードを叩いてはたまに画面にタッチする」という動作はiPad独特の奇妙な風景だ。


 なお、このキーボードのすごいところは、ショートカットキーがそのまま使える点だ。例えば「Command」+「C」「V」「X」といったコピー&ペーストに関するもののほか、「Command」+「Z」によるアンドゥ、「Command」+「A」で全選択が行える。カーソルキーによるカーソル移動のほか、シフトキーを押しながらカーソルキーを動かすことで範囲選択が行えたりなど、操作感覚はPCそのものだ。また輝度の調節、音量調節、音楽の再生やスキップなど、特殊キーでの操作もそのまま受け付ける。


 上に掲載した動画のような形で、iPad購入後のリポートのいくつかをまさにiPadで執筆してみたのだが、思ったよりストレスなく文章を入力できたと感じている。難点はiPadとキーボードの両方を持ち歩く必要があることだが、これでも筆者のメインマシンであるMacBookよりは軽い。しかも筆者のMacBookのバッテリー駆動時間は2〜3時間程度だが、iPadならほぼ1日作業しても問題ない。これは大きなアドバンテージだ。


 しかし、実際に仕事でしばらく使ってみて、正直まだまだ仕事道具の代用にはきついとも思うようになった。理由の1つはアプリ切り替えのわずらわしさだ。調べ物のためにWebブラウザを起動する場合、文書作成アプリ(iWorkのPages)を終了して、次にSafariを起動するといった具合で、しかもSafariで複数のページを開いていた場合、ページを切り替えると再読み込みがかなりの確率で発生する。タブブラウザのような使い方はできないのだ。メールが到着した場合も、アプリの切り替えが発生し、筆者の仕事でよく使うIMも常駐できない。文章作成に専念するならともかく、PCで行っていた作業をそのままiPadに持ってきても効率が落ちるだけだろう。


 もっとも、これら問題はiPhone OS 4で採用されるマルチタスク機能でカバーできるはずだ。iPad版のiPhone OS 4の登場は今年秋予定と若干遅いため、“iPad仕事マシン化計画”はしばらくおあずけとなるが、バッテリー駆動時間の長さと将来的可能性という2点では非常に大きな魅力を感じている。