OS X Mountain Lionレビュー

OS X Mountain Lion、登場しましたね。
結局インストールしました(笑)
Macはそこまで仕事用途で使ってないし、ブログのネタにもなるので。
しかしインストールに結構な時間が掛かった。。
インストールの準備に異様に時間が掛かってる気がするけど、気のせいかな。
とりあえず一通りよく使うソフトを起動してみましたが、問題無さそうでした。
取り急ぎ以下レビューしてみます。

Safari

起動しない


一通りのアプリは起動したのですが、初め本家ソフトのSafariが起動しなくてびっくりしました。
正確に言うと起動しないというより、起動してHTMLを読み込んでる最中に強制終了してしまう感じですね。
色々調べてみると、プラグインが原因のようで、僕はSafariStandというプラグインをインストールしていたので、これを削除すると起動しました。
プラグインの場所は次のパスです。


/Library/Application Support/SIMBL/Plugins

iCloud


左上にiCloudのボタンが追加されました。


iCloudボタン


他のデバイスとタブの同期が出来るそうですが、iPadiPod touchと同期するためにはiOS 6が登場しないと使えないようです。
OS X Mountain LionをインストールしたMac同士だったら現状でも可能だと思います。
でもタブの同期って、便利なのかな…。。
実際に使ってみないと、ちょっと分からないですね。

タブの切り替え


タブの一番右端にタブを視覚的に切り替えれるボタンが出来ました。
名称は分かりません(笑)


タブ切り替えボタン


このタブをクリックすると、以下のような感じでタブ、というかページを選択出来ます。


Safari 6のタブ切り替え


個人的には、ちょっと惜しいなと思いました(笑)
こういう切り替え方よりも、Mission Controlみたいな切り替えの方が便利だと思うんだけどな。
確かMac専用ブラウザシイラではこれが出来たと思うんだけど、ずっと使ってないからウル覚えです。
是非Mission Controlみたいな切り替えにして欲しかった(笑)
因みにトラックパッドのピンチでも動作するようです。
Magic Trackpadがあるならボタンを押すよりこっちの方が楽で便利ですね。

検索窓


今まで右上にあった検索窓は廃止されたようです。
その代わり、よく他のブラウザでも出来るようなアドレスバーで検索出来ます。
見た目としてもスッキリしますし、廃止は良かったのかも。
因みに今まで検索窓にフォーカスするには、Command + Option + Fでしたが、これでアドレスバーにフォーカスするようになりました。
また、元々アドレスバーにフォーカスするショートカットはCommand + Lですが、これも使えるようです。
つまりどっちのショートカットでも大丈夫ということです。

リーダー


iPad等のSafariでアドレスバーの右の方に出てくるリーダーボタンですが、興味沸かず最近までどういったものか知りませんでした(笑)
例えばこのブログみたいなページで、ページのメインとなる本文を文字だけ抽出して電子書籍のように読める機能です。
飾りがなくなって文字だけになるので、WEBページがごちゃごちゃしたページだと読みやすくなります。
これがOS XSafariにも搭載されました。


リーダーボタン


個人的には、使うのかなぁ〜ちょっとまだ分からないです(笑)

ソース表示


ソース表示がOperaChromeのように解析出来るような感じになりました。
また、今まで色は付いてませんでしたが、色が付くようになって見やすいです。


ソース表示


今までのソース表示に不満を持ってたので、これは良かったです。
WEBページを制作する際は、何かとソースは見ますし。

高速化?


ニュースではSafari 6は高速化というより脆弱性の対処がメインのアップデートのように思いましたが、個人的にはキビキビ動いてるように感じます。
プラシーボかもしれませんけど(笑)
アドレスバーの読み込みのアクションも変わってるので、それでそう感じるのかもしれませんね。

WindowsSafari


OS X Mountain Lionとは関係無いのですが、今回のSafari 6でWindowsSafariの開発が終了とのニュースが流れてますね。
個人的には、ブックマーク同期のためにWindowsでも使ってるのでちょっと残念ですね。
ブックマーク同期はIEでも可能なんですが、自作PCだと何故か同期が出来なくて。。
Zenbookの方ではIEで同期出来てるので、何故出来ないのかよく分かりません。

メモ


OS X Mountain Lionで一番期待してたかもしれないメモですが、やっぱ独立してた方が良いですね。
何故今までメールに統合されていたのだろう…。。
独立したメモはこんな感じです。


メモ


因みにフルスクリーンにすると、iPadと同じようなデザインになります。


メモ(フルスクリーン)

VNC


Mac OS X Lionになってログイン画面が表示されるようになったVNCですが、パスワードを入力中フリーズしてしまう症状が発生していました。
その後のアップデートでも直らないようで、個人的にはSplashtop Remote Desktopを使用することになりました。
試しにOS X Mountain Lionで試してみるとフリーズは無くなったようです。
まだ数回しか試してないのですけど、とりあえずは1回もフリーズしてません。
ただやっぱりパスワードを入力すること自体が面倒だな(笑)
Splashtop Remote Desktopにもバグがあるけど、そっちで慣れたし使い続けようかな。

音声入力


第3世代iPadで導入された音声入力ですが、OS Xにも導入されました。
ただ、現在使用中のMac miniではマイクが無いようなので、入力装置が必要です。。
ということで使えないので正確には分かりませんが、多分iPadと同じ精度だと思います。
結局Appleのサーバーで音声を解析する訳だし。
iPadと同じであれば、それなりに使えるといった感じでしょうか。

ショートカット


音声入力


音声入力にはショートカットが用意されてて、Fnキーを2回押すと音声入力が起動します。
もう1回Fnキーを押すと入力を終了します。
修飾キーを2回押すというあたり、Windowsの某クリップノートを思い出します(笑)

通知センター


まだ通知を受けてませんが、便利そうです。
メールとか重宝しそうですね。
仕事で使うならリマインダーは必須でしょうし。
サードパーティが対応してくればLINEとかも便利になりそう。

トラックパッド


通知センターを見るためのアクションが追加されてます。
トラックパッドの右端から左へ2本指でスワイプすると通知センターが表示されます。


スワイプ
デスクトップ


右端からというのが味噌なんですが、考えたもんですね(笑)

OSの重さ


淡い期待を抱いていたOSの軽さですが、やはり軽くなってる印象はありませんね(笑)
翌々考えれば今回のアップデートはハードの条件が結構厳しく、僕のMac mini(Early 2009)は最低条件ギリギリだし当然なのかも。
それだけハードに条件を求めるのだから、致し方なき事かなと。
Mac mini、そのうち買い換えようかな。。
いつも書いてるけど、ほんと買い時を間違えた(笑)
Core 2 DuoSandy BridgeCore i5じゃ全然処理速度が違うよ。

その他


他にも沢山の機能が追加されてますが、とりあえず個人的に興味持ったり使ってみたものを書きました。
その他小さなアップデートですが、ファイルをコピーする際ファイル名のところにプログレスバーが表示されるのはいいですね。
Dockのデザインも若干ですが変わってます。
これから日々使ってみて気付いたことなどあれば、またブログに書きたいと思います。



OS X Mountain Lion - Apple



すぐにできる! OS X Mountain Lion

すぐにできる! OS X Mountain Lion

iPhoneiPadとの連係がさらにスムーズに! Mountain Lionの実力を徹底検証


nikkei TRENDYnet 7月25日(水)21時35分配信


 アップルは2012年7月25日(米国時間)、Mac向けの最新OS「OS X Mountain Lion」(以下、Mountain Lion)のダウンロード販売を始めた。Mac OS Xの9番目のバージョンで、「OS X Lion」(以下、Lion)発売から約1年でのバージョンアップとなる。同社のスマートフォンiPhone」やタブレット端末「iPad」のOSである「iOS」の一部機能を盛り込み、機器間の連係を強化して利便性を高めたのが特徴だ。iPhoneiPadの利用者にとってはおなじみの「リマインダー」や「メッセージ」、「通知センター」、「Game Center」などがMacでも使えるようになる。


 Mountain LionはLionと同じく、Mac向けのアプリ配信ストア「Mac App Store」からダウンロード販売する。価格は1700円。Lionよりも900円安い。アップグレード可能なMacは以下の通り。


iMac(Mid 2007以降)
MacBook(Late 2008アルミニウム製、またはEarly 2009以降)
MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)
MacBook Air(Late 2008以降)
Mac mini(Early 2009以降)
Mac Pro(Early 2008以降)
Xserve(Early 2009)


 OSはLionか最新の「Snow Leopard(10.6x)」が搭載されていなければならない。どちらもアップグレードの前に最新バージョンにソフトウエアアップデートしておきたい。


 同社のクラウドサービス「iCloud」ともOSレベルでより深く統合されており、iCloudを介してiPhoneiPadiPod touchとスムーズに連係できる。iPhoneiPadを日ごろから使っている人なら、母艦としてMacを使う利点がこれまで以上に増えそうだ。価格も手ごろなので、アップグレードしない理由は見当たらない。


 Mountain Lionの注目の新機能を見ていこう。


1.プレゼン資料などもiPhoneと同期できる「iCloud


 Mountain LionのキモとなるのがiCloudだ。設定画面で「Apple ID」(既に登録しているものでも、新しく登録したものでもよい)を入力すれば、メール、カレンダー、連絡先、書類などを自分のiPhoneiPadと同期できる。最新のデータはiCloudに保存されているので、Macからでも、iPhoneiPadからでも常に最新のデータを見られる。


 iPhoneでおなじみのリマインダーやメモも同期される。出かける前にMacで“やることリスト”をリマインダーに登録、ある場所に到着したら通知するように設定できるので、iPhoneを持って目的地に到着すれば自動で通知してくれる。通知する時間の指定も可能だ。メモも共有されるので、企画書の下書きをiPhoneで作成し、Macで清書するなどの使い方ができる。


 Keynote、Numbers、Pagesを同期できる「Document in the Cloud」は、ビジネスパーソンにとって、便利に使える機能だ。Macで作成した書類をiPadで取り引き先の顧客に見せる、といったシーンに役に立つだろう。ファイルをUSBメモリーにコピーしたり、メールに添付したりして移動する手間から一気に解放してくれる。作成した書類は常に最新に保たれるので、古いバージョンと混同してしまうこともない。新たにフォルダーを作成できるようになったので、プロジェクトごとに書類を分類しておけるようになった。


 iCloudは1億2500万人以上が利用している。iCloudの特徴は、何と言ってもApple IDを入力するだけで、どの機器からも簡単に使える点だ。クラウドサービスというと、専門的な知識が必要と使う前から構えがちだが、iCloudは誰でも簡単に始められる。Mountain Lionにアップデートしたら、まずはApple IDを入力してiCloudを設定しよう。


2.どの端末からでも会話できる「メッセージ」


 iOS 5で搭載されたメッセージサービス「iMessage」が「メッセージ」としてMountain Lionに搭載された。iOS 5を搭載したiPhoneiPadiPod touchとテキストメッセージや写真、動画をやりとりできる。Lionからベータ版として提供されていたので、利用している人もいるはずだ。


 メッセージでやりとりした会話は、Macに加え、iPhoneiPadにも同じように表示されるので、機器を変えても会話を続けられる。Macで作業している最中に、iPhoneにメッセージがきても、そのままMac上で確認できるのは非常に便利だ。写真やHDのビデオだけでなく、書類なども添付して送れる。


 メッセージを送るには、送信相手のメールアドレス、Apple ID、iPhoneの電話番号が分かればよい。


 相手の状況(既読、入力中)を示す仕掛けがあり、やりとりの進捗具合が一目で分かるのも便利だ。開封証明をオンにしておけば、メッセージを読んだことを相手に通知できる。やりとりしたデータは暗号化されているので、ビジネスにも活用できる。複数人でメッセージを共有するグループメッセージング機能も備える。


 メッセージはAIM、ヤフー、Google chatおよびJabberなど従来の「iChat」で対応していたインスタント・メッセージング・サービスをサポートする。


3.大事なメッセージや予定を見逃さない! 「通知センター」


 Mountain Lionの新機能の目玉の1つが「通知センター」だ。新着のメール、メッセージ、リマインダー、Twitterのメンションやダイレクトメッセージがあると、画面の右上にその旨が表示される。通知をタップすれば、すぐに内容を確認できる。新着メールなどの通知は数秒すると消えるので、Webブラウジングや文章作成の邪魔にはならない。見落としてはいけないリマインダーの通知は自動では消えず、閉じるか、再通知するかを選ぶ仕組みだ。


 通知スタイルや表示する数(カレンダーなら最新1件、最新5件、最新10件、最新20件)は、細かく調節できる。通知スタイルは「通知なし」「バナー」「警告パネル」の3タイプから選べる。通知を受け取ったときにサウンドを鳴らすことも可能だ。


 トラックパッドの右端から左へスワイプすると、すべての通知をまとめて見られる。フルスクリーン表示中でも通知は表示され、スワイプすれば、すべての通知を確認できる。直近の予定を確認したり、リマインダーを確認したりする場合は、通知センターだけで済んでしまう。複数のアプリを起動しなくて済むのは便利だ。通知センターにより、重要な知らせを見逃す機会が減ることは間違いないだろう。


 通知はオフにもできる。プレゼンテーション時などに通知が表示されないように、プレゼンの前にオフにしておこう。


4.高い認識精度を誇る「音声入力」


 Mountain Lionは新しい音声入力をサポートする。文字入力できる場所にカーソルを合わせて、Fnキーを2回押すとマイクのマークが表示される。デュアルマイクを内蔵する「MacBook Pro Retinaモデル」で試したところ、かなり高い精度で音声を認識した。メッセージやリマインダーへの入力は、声だけで済んでしまいそうだ。TwitterFacebookへの投稿にも使えるだろう。「点(、)」「感嘆符(!)」「まる(。)」なども音声で入力可能。連絡先に保存されている人の名前を認識するので、よくやりとりする人の名前の漢字を正確に入力できるのはありがたい。


 音声入力は日本語、英語(米国、英国、オーストラリア)、フランス語、ドイツ語に対応する。iPhone 4SのSiriのように、質問に答えてくれる機能はない。


5.あらゆるアプリに追加された「共有」


 Mountain Lionの多くのアプリには新しく「共有ボタン」が追加された。アプリから直接、写真などのファイルをメール、メッセージ、AirDropを使って共有する機能だ。Safari、プレビュー、メモ、Photo BoothQuickTime、Document Library、iPhotoなどあらゆるアプリに共有ボタンがあり、簡単にファイルを共有できる。


 Safariの共有ボタンからは、気になったWebページをFacebookTwitterに素早く投稿できる。リンクをコピーして、Twitterを開いて、貼り付ける手間が数クリックで済んでしまう。SNSでWebページを投稿するのは、よくする作業なので、何かと便利に使える機能だ。Webページをメールで送りたい場合は、リーダー(記事の場合)、Webページ、PDF、リンクのみの4つが選べる。仕事で役立ちそうなサイトを同僚と共有するのに役に立ちそうだ。


6.連絡先も統合される「Facebook


 今秋にはFacebookTwitterと同じくMacに統合される。共有ボタンから簡単に写真やWebページのリンクを投稿できる。「シングルサイイン」をサポートしているため、一度、サイインしてしまえば、いろいろなアプリからFacebookへ情報を発信できる。投稿時に、公開範囲を指定したり、位置情報を追加したりできるのも便利だ。


 Facebookと統合されるもう1つのメリットが、Facebook上の友人の情報が連絡先に追加されることだ。誕生日や住所、電話番号などの情報がFacebook上にあれば、その情報が連絡先やカレンダーに登録される。これまでいちいち自分で入力していた情報が自動で連絡先に入ってくるのは便利だ。プロフィール写真も連絡先に追加されるので、いちいち友人の写真を入れる手間もかからない。既存の連絡先と見た目は統合されているが、データ自体は別々になっているので、混合することはない。


 Facebook上の友人の動向やダイレクトメッセージは、通知センターに表示される。通知センサーには、TwitterFacebookへ投稿するフィールドが用意されており、ここから投稿することが可能だ。


7.URLと検索ボックスが統合、新しいタブ表示も取り入れた「Safari


 WebブラウザーSafariも強化されている。まず、URLと検索ボックスが一つになり、見た目がすっきりした。検索キーワードを入力すると、一致する可能性の高いWebページが素早く表示される。その下には、よく使われている検索キーワード、ブックマークや履歴の中から一致するものを表示してくれる。URLと検索ボックスが統合されたからといって不便になった点は一切見つからない。


 ピンチするとタブビューに切り替わる。開いているすべてのタブが表示され、スワイプでタブを素早く切り替えられる。iPhoneiPadが今秋にiOS 6にアップデートされると、iOS 6で開いているタブをMacで見られる「iCloudタブ」も利用できるようになる。移動中にiPhoneで見ていたWebページを家に帰って、Macでじっくり見る。そんな使い方が可能になる。iOS 6が出るまではMountain Lionを搭載したMac同士で利用できる。MacBook Airを日頃持ち歩いて、家や会社ではiMacなどを利用している人なら、iOS 6の便利機能を一足先に体験できる。


 あとで読みたい、もしくは読むべきWebページを登録し、MaciPhoneSafariで共有できる「リーディングリスト」は、オフライン中でも記事が読めるようになった。飛行機に搭乗する前に、仕事で目を通さなければならないWebページをリーディングリストに登録しておけば、ネットにつながっているときと変わらないように閲覧できる。ページが複数に区切られている記事も全部保存してくれるので、途中で読めなくなる心配は不要だ。


8.スリープ中に各種情報を定期的に確認する「Power Nap


 新機能の「Power Nap」は、ハードウエアとソフトウエアの両方を手がけるアップルならではの機能だ。スリープ状態のときにメールを読み込んだり、Documents in the Cloud、フォトストリーム、リマインダーの情報を定期的にアップデートしてくれる。電源アダプターが接続されているときは、ソフトウエアアップデートをダウンロードするほか、バックアップ機能「Time Machine」でバックアップもとってくれる。


 アップデート時は、ファンが回って動作音がしたり、ディスプレイが光ったりはしない。対応機種は、MacBook Pro Retinaディスプレイ、薄型ノートの「MacBook Air」の最新機種と一世代前の機種の3つだ。


9.プレゼンや動画をテレビに映し出せる「AirPlayミラーリング


 Mountain Lionでは、iOSでおなじみの「AirPlayミラーリング」が使えるようになる。同社の「Apple TV」を使ってテレビなどにワイヤレスでMountain Lionの画面をそのまま映し出す新機能だ。Keynoteを大画面に映し出して、プレゼンテーションをする際に役に立つ。学校などの授業にも使えそうだ。家では、iMovieYouTubeなどの動画をテレビの大画面に映し出せば、臨場感のある映像を楽しめる。iTunesの音楽をワイヤレスでApple TVに飛ばして、音楽を聴くことも可能だ。


 細かな設定は不要。画面右上のAirPlayボタンをクリックするだけだ。同一ネットワーク上にApple TVがあれば、「Apple TV」という文字が表示される。これを選択すれば接続は完了。出力するテレビの解像度に合わせて、拡大表示(解像度を合わせる)することも可能だ。プレゼンテーション時などは拡大表示にしておくと画面が見やすい。


10.どんなゲームが登場するのか期待! 「Game Center」


 iOSで人気のゲームがMacでも楽しめるようになる。シューティングやカーレースゲームなどでMaciPhoneiPadなど機器に関係なく対戦プレイや協力プレイを楽しめる。友人とスコアを競い合ったり、同じゲームをしている人を探して友達になったりできるソーシャルゲームの要素もある。


 ゲームの操作はマルチタッチトラックパッドやキーボードを利用する。タッチスクリーンのiPhoneiPadとは操作方法は少しだけ異なる。ゲームの開発者がMac用に手を加えなければならないため、既存のすべのゲームがMacで楽しめるのではない。どんなゲームが登場するか今から楽しみだ。


そのほかにも多くの改良、新機能は200以上


 そのほかにもアプリの入手経路を制限する「Gatekeeper」を搭載。元々、Macはセキュリティーに定評のあるMacが、悪意のあるアプリはゼロではない。利用者は、「Mac App Store」「Mac App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」(標準ではこれが設定されている)「すべてのアプリケーションを許可」の3つからアプリの入手先を選べる。


 アプリケーションを一覧できる「Launchpad」内の検索もできるようになった。中国向けにテキスト入力機能なども強化された。


MaciOSの連係で競合をリード


 Lionでは、マルチタッチジェスチャーやフルスクリーンアプリケーションによる直感的で自然な操作を実現。iOSの使い勝手を上手にMacに取り込んだ。Mountain Lionでは、iOSの機能を盛り込み、iPhoneiPadとスムーズに連係できるようになった。Mac単体でも便利だが、iPhoneiPadと組み合わせることで、真の実力が発揮できるOSと言える。


 今秋には競合のマイクロソフトが次期Windowsである「Windows 8」を投入する。パソコンだけでなく、タブレット端末にも採用される見込みのOSだ。急速に市場が拡大しているスマホタブレット端末がメーカーの主戦場になりつつあるが、パソコンもまだまだ重要な位置にある。消費者の支持を得られるかどうかは、スマホタブレット端末との連係のしやすさだ。タブレット端末とパソコンで同じOSで取り組むマイクロソフトに対し、アップルはMac用のOSとスマホタブレット用OSでアプローチしている。それぞれアプローチの仕方は異なるが、連係に力を入れているのは明らかだ。


 アップルはMountain Lionで連係機能をさらに強化した。自社でハードとソフトを手がけており、同社にとって機器間の連携は元々の強みであり、今回はさらにスムーズな連係を実現している。マイクロソフトも自社製のタブレット端末「Surface」で巻き返しを図るがその実力は未知数だ。Windows 8は10月26日に発売される予定なので、本格的な競争は年末商戦になりそうだ。


 Mountain Lionへのアップグレードにかかる費用は1700円。2012年6月11日以降に新しいMacを購入した人は、「Up-to-Dateプログラム」の対象となり、申し込めばMac App Storeを通じて無料でMountain Lionにアップグレードできる。今回取り上げた新機能はほんの一部だ。ぜひとも自分でMountain Lionの新機能を試してもらいたい。


(文/三浦善弘=日経トレンディネット)