安倍内閣、消費税増税で賛否

最近麻生さんが消費税増税に積極的ということを書きましたが、今回の記事でもやはりその姿勢のようですね。
この記事では、浜田氏に対して根拠が分からないとまで言っています。
浜田氏は決しておかしな事は言ってなく、寧ろ麻生さんの考えが疑問です。
浜田氏の言いたいことは、結局以下の動画のようなことを言っていると思います。



経済指標は確かに回復傾向にはあると思いますが、それでも幾ら何でも早すぎだと思います。
アメリカは金融緩和の出口を探している状態ですが、日本は入口に入ったばかりです。
消費税増税は緊縮策にあたる訳だから、本来その出口の後に行われるものだと思います。
折角頑張って火を起こしてるのに、水を浴びせて何をしたいのでしょうか。


よく消費税増税には財務省の思惑があると言われますが、個人的にはやはりそれなら組織のあり方を見直すなり、現実的には難しいかもしれませんが、消費しない税の検討などあった方が良いと思います。
従来の消費税しかないのであれば、景気に関係なく増税さえすれば評価されるという仕組みだったら、それは景気が悪い時には悪影響になります。
増税の仕組みを変えるなら、消費税と消費しない税という二つの手段があれば景気が悪いのに更にデフレを進行させ税収が落ちるリスクを負ってまで消費税を推すようなことはなくなると思います。
消費してない程税金が掛かる消費しない税は景気が悪い時には効果が望めるのではないでしょうか。
ただやっぱり現実的には消費しない税は難しいんでしょうね。
マイナンバー制度で国民の資産が正確に把握出来るようになるとは言え、色々考えると難しそう。


安倍さんは今まで出ている記事を見ている感じでは党のトップということもあってか中立、というか濁した感じですが、やはり最終的には賢明な判断をされることを願ってます。
自分だったら、ここまで順調で今後もうまくいけば平成の高橋是清として名声が得られるのかもしれないのに、消費税増税の判断は有り得ないです。

早い方が・秋頃に見極め…消費増税巡り不協和音


読売新聞 7月24日(水)9時1分配信


 今秋に迫る消費税率の引き上げ判断を巡り、安倍内閣の不協和音が表面化してきた。


 麻生副総理・財務相が早期の引き上げ判断を主張しているのに対し、閣僚からは「景気が腰折れし、税収が増えなければ意味がない」と慎重な見極めを求める声が上がっている。


 「法律を決めた時と今とを比べて、悪くなった経済指標は一つもない。予定通りやらせていただきたい」


 麻生氏は23日の記者会見で、こう強調した。安倍首相の経済ブレーンである浜田宏一内閣官房参与らが唱える増税先送り論については、「根拠がよく分からない。基本的考え方がぶれることはない」と述べた。


 消費税率は2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げられる予定で、安倍政権は10月までに8%引き上げの是非を最終判断する。財務省は、8月上旬に増税を前提とした中期財政計画を策定した上で、早い段階で「首相の決断」を引き出したい考えだ。


 麻生氏は記者会見で、「決めるタイミングは早い方がいい」とし、9月5〜6日にロシアで開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議で方向性を示すべきだとの考えを示した。


 一方、田村厚生労働相は23日の閣議後の記者会見で、「消費税を上げても景気が腰折れし、税収自体が増えなければ本末転倒になる」と述べ、慎重な判断を求めた。


 菅官房長官は同日の記者会見で、麻生氏が主張するG20首脳会議前の決断を「考えていない」と語った。増税実施の主要な判断材料となる4〜6月期国内総生産(GDP)は、8月12日に速報値、9月9日に改定値が公表される。菅氏は「(改定値が出る)秋頃にしっかり見極め、的確に判断したい」と述べ、ぎりぎりまで判断を持ち越す姿勢を示した。