Mac mini (Late 2014) MGEN2J/Aレビュー

今更ながらですが、Mac mini 2014 MGEN2J/Aのレビューや導入までの経緯を書きたいと思います。
実は少し前にMac mini 2012 MD388J/Aから乗り換えたのです。

MGEN2J/A導入までの経緯


大変不評なMac mini 2014モデルですが、何故わざわざ2012モデルから乗り換えたのかと言うと、ずばりMD388J/Aの相場が上がったからです(笑)
Apple製品は値下がりしにくいだけでなく、場合によってはプレミアが付く場合もあります。
自分も過去にPowerMac G5とMac mini 2010がプレミア付きました。
PowerMac G5はPowerPC搭載の最終モデル、Mac mini 2010は光学ドライブ搭載の最終モデルとして相場が上がりました。
2014モデルが不評な理由は、周知の通りクアッドコアモデルが廃止され、激的に性能が落ちたからです。
自分としては、クアッドコアは実家で音楽制作する時以外そこまで必需という訳ではなく、それに元々サブ機なので、高値で売れるならその方が良いかなと判断した訳です。
売却益でメイン機の方をアップグレードする方が良いかなと思いました。
現状のメイン機では持ち運びが出来ないので、メイン機もベアボーンにして持ち運べるようにしようと思っています。
その計画のため、前年PCIeを減らすためにUAD-2も纏めました。
いつメイン機をアップグレードするかは分かりませんが、現状サブ機の方が2世代先に行ってるという歪な状態です(笑)
元々売却したらすぐにアップグレードしようと思ってたけど、今はもう少し待とうかなと思ってます。
Skylakeでそれなりに性能が向上すると思うので、今は微妙な時期かなと思っており、Skylake以後でDDR4が主流になってからでも良いかなと感じてます。
Sandy Bridgeでもそれなりに高性能ですし。
ただ現状持ち運びが出来ないので、実家には帰らないか短期滞在にしようかなと思ってます。

MGEN2J/Aを選択した訳


2014モデルの中でMGEN2J/Aにした理由は、メモリが8GBというのが一番大きいです。
音楽制作でハードに使うことはなくなったとしても、仮想OSを動かしたり最低8GBは欲しいと思ってました。
周知の通り2014はメモリの増設が出来ないので、初めに決めるしかありません。
アップル本家でMGEM2J/AにCTOで8GBにすると、MGEN2J/Aの最安値と価格があまり変わりありません。
あまり価格が変わらずCPUが2.6GHzになってHDDが1TBになるなら当然そっちの方が良いでしょう。
ということでMGEN2J/Aにしました。

使用感

音質


MD388J/Aと比較して初めに気付いたことは、内蔵スピーカーの音質が良くなっている点です。
そのようなことはネット検索しても出てこないので、実際のところ変更があったのか分かりませんが…。
音が良いというか、響いてるというような感じでしょうか。
ちょうどiPadiPad miniを比較して、iPadの方が筐体が大きいから鳴りが良いのと同じような感じですね。
Mac miniは大きくなった訳ではないけど、質感としてはそのような感じを受けました。
実際の周波数特性はどうなってるか分かりませんが、MGEN2J/Aは今までよりドンシャリ的な感じなのかな。
とは言えやはり内蔵スピーカーですので、ちゃんと音楽や映画など楽しみたいなら、専用のスピーカーを使う必要があります。

ハードディスクについて


肝心のパフォーマンスに関しては、暫く使ってみた感じの第一印象は、「使いものにならない」です(笑)
Mac OS側はまだ我慢できないこともないとしても、仮想OSは本当にあり得なく、再起動に30分くらい掛かったり、到底我慢出来るものではありませんでした。
ただ動作がすごく重い時に共通することとして、ハードディスクがすごくカリカリ鳴ってることがあり、ハードディスクの遅さがボトルネックになっていることは見当がつきました。
もしハードディスクではなくCPUがデュアルコアになったことでこんなに遅くなったのなら、2012を買い戻そうかとも思いました。
次に低容量のSSDMac OSを入れ、それには仮想OSが入らないので3.5インチの7200rpmのハードディスクに入れたところ、それなりに改善されました。
Mac OSはほぼ問題なくなりましたが、仮想OSはマシになったといった感じです。
内蔵のはSATA直の5400rpmですが、それよりUSB3.0の外付けの方が速いということです。
しかし暫く使い続けて、それでも耐え切れなかったので、結局もう少し容量の大きいSSDに両OSを入れました。
すると、MD388J/Aの時と比較するとUASP非対応の外付けUSB3.0なので起動の遅さは感じるものの、普段の使用感はMD388J/Aとほぼ変わらなくなりました。
ですので、内蔵ハードディスクはフォーマットしてタイムマシン用にするのが良いと思います。
自動バックアップならハードディスクの遅さはユーザーが感じることはありませんので。


如何にハードディスクが遅いかを実感しました。
というか、昔はハードディスクが当たり前でもそれなりに使えていたので、技術的なことは分からないけどOS自体がSSDを前提とした作りになってきてるのかも。
因みに前記のように、今回はSSDへの換装は行ってません。
幾つか理由がありますが、2012と違ってロジックボードまで出して分解しなければならないこと、保証がなくなること、通常のトルクスでは開かなく新たにドライバーを買わなければならないことから換装への意欲が萎えました。
1年経って保証が切れたらもしかしたら換装するかもしれません。
今のところは、Thunderboltの外付けケースが安く買えたらそれにしたいかなと思ってます。
USB接続ではTrimが使えないので…。
まぁでもYosemiteでは純正以外デフォルトだとTrimを有効に出来ない仕様になってしまったのだけど(笑)
自己責任でTrim Enablerを使えばTrimを有効に出来ます。

メモリ


メモリは現状仮想OSを使ってても8GBで問題ありません。
まぁ16GBでもそこまで個人的には音楽制作でも使わないですからね。
メモリよりはCPUが進化して欲しいと常々思ってます。
Sandy Bridge以降確かに快適になったけど、それは48kHzでの音楽制作の場合で、88.2kHzや96kHzだと単純に倍のパワーが必要ですし、そのプロジェクトでオーディオ化せずミックスとなると尚更です。
まぁXeon使えばそういったことも可能かもしれないけど、如何せん高い…。
Sandy Bridge以降消費電力ばかりに焦点が行って残念に思ってます。

ベンチマーク


ネットの情報では60%くらいに落ちたと思ってたのですが、計ってみると意外と高パフォーマンスでした。
MD388J/Aの約70%といったところでしょうか。
よく見るとCPUは約60%にダウンしてるので、メモリの速度向上が全体で約70%となってる要因のようです。
内蔵HDDでこれなので、SSDにすればもう少し上がると思います。


Mac mini (Late 2014) MGEN2J/Aのベンチマーク


因みに以下以前のベンチマーク
流石にクアッドコアのMD388J/Aより劣りますが、同じコア数でも2010のCore 2 Duoより倍のパフォーマンスです。


Mac mini (Mid 2010) MC270J/A


Mac mini (Mid 2010) MC270J/Aのベンチマーク


Mac mini (Late 2012) MD388J/A


Mac mini (Late 2012) MD388J/Aのベンチマーク

Yosemiteの気になる点


MGEN2J/Aに乗り換えたことで必然的にYosemiteになった訳ですが、ここでは気になった不具合を幾つか書きたいと思います。

Safariのスワイプバグ


Safariのスワイプバグが直ってない…。。
以前から書いてるMavericksで登場したスワイプバグが未だ放置されてるようです。
SMBのバグがLionで登場してMavericksでようやく直ったので、2世代と考えると今度のメジャーアップデートで直ってる可能性はあるかも。
ただバグ自体は直ってませんが、今までと少し挙動が違って、タブが完全フリーズする状態ではなくなりました。
相変わらずページを少し捲った状態でフリーズしていてスクロールは効かないのだけど、矢印キーでなら上下移動が出来て、リンクもクリックすることが出来るようになりました。
あと計測してる訳ではないので感覚的ですが、心なしかバグの発動は減った気がします。

1度目のタップが効かない


以前検索した時は見つけれなかったのですが、同様の症状の方がいますね。


https://discussionsjapan.apple.com/thread/10154605


Safariでネットを見ていて、トラックパッドでリンクをタップ(クリック)すると、それが効かないのです。
あれ?タップ出来てなかったのかなと思いもう一度タップするとページが移動する感じです。
最初は自分がしっかりタップ出来てないのだと思ってたのですが、偶然と考えるにはあまりに数が多く、これはバグだと認識するようになりました。
おかげ様でリンクをわざわざタブルタップする癖が出来ました(笑)

4本指スワイプが効かなくなる


前述のバグ同様発動条件は分かりませんが、4本指スワイプが出来なくなる時があります。
個人的に一番使う4本指スワイプはデスクトップを切り替えるスワイプですが、出来なくなってCtrl + 矢印でやらないといけなくなるとイライラします。
ネット検索すると同様の症状の方もいますが、killall Dockで直るといった対処法が書いてあったりします。
しかし自分はそれでは直らなく、再起動しか方法はありません。



APPLE Mac mini (2.6GHz Dual Core i5/8GB/1TB/Intel Iris) MGEN2J/A

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