PX-256M8PeGNとkryoM.2

Ryzen導入にあたってM.2は今回は見送ろうかなぁと思ってたのですが、NTT-XPLEXTOR PX-256M8PeGNが安かったので、先走って買ってしまいました。
その後、PX-256M8PeGNだけずっと置いておくのも何なんで、予定よりも早くRyzenを注文・予約しました。
そしてM.2スロット搭載マザボになるので、M.2スロットに設置してヒートシンクを付けたりファンを付けたりしようと考えてましたが、もうちょっと出費して冷却に定評のあるkryoM.2でも良いかなと思い始めて、後にこちらも購入しました。
するとPCIe接続ならPCIe Gen 2による速度制限はあれ、現在のSandy BridgeのP8H67-V & i7 2600環境でも使えるため、OSのSSDをそのままコピーしてRyzenが来るまで使うことにしました。
そこであれこれ躓いたので書きたいと思います。


PX-256M8PeGNが認識されない


まず、PX-256M8PeGNは黒い方のx16スロットに挿しました。
OSでもBIOSでも認識されなかったので、BIOSの設定であろうと色々見てみましたが、PCIe x16スロットの設定がx2になっていたため、認識していないようでした。x4にすると正常に起動。
元々グラボ以外は大きな帯域を必要としてなかったので、この辺の設定は普段していませんでした。

UAD-2が認識されない


その後暫く問題ないつもりで使っていたのですが、UAD-2プラグインがエラーを吐くことに気付き、UAD-2が認識されていないことに気付きました。
LEDランプは赤と緑の交互の点灯なので、通電はされてるけどドライバが読み込まれていないといった症状のようなので、UAD-2ソフトウェアをアンイストールして再インストールしてみるも症状は変わらず…。。


次にUAD-2のカードを挿す場所を変えてみました。
グラボが2スロット仕様のためPCIe x1スロットを一つ潰してるので、必然的にグラボとPX-256M8PeGNを差し替えます。
そして余ったPCIの部分にFirewireカードを挿そうと思ったのですが、長くてマザボヒートシンクに微妙に干渉してしまうようで、Ryzen導入にあたって先走って用意していたPCIe版のFirewireカードを元々UAD-2が挿さっていたスロットに挿しました。


以上の構成で起動してみると、Firewireのオーディオインターフェイスも認識していない状態になりました。
この時点でPCIeの排他仕様が濃厚になりましたが、やはりマニュアルやその他ブログでもそのように書かれていました。
元々P8H67-V導入時は拡張カードはUAD-2とFirewireカードくらいしか使ってなかったので、あまりこの辺の仕様を分かっていませんでした。
今度導入するPRIME X370-PROは一番下にあるPCIe Gen 2 x4スロットがPCIe Gen 2 x1スロット群と排他仕様になってますが、どの道x4スロットは一番下のためJONSBO RM2ではPCIe延長ケーブルで力技でもしない限り使用不可なので、全く問題ないですね。




ASUSTeK AMD X370搭載 マザーボード PRIME X370-PRO【ATX】

ASUSTeK AMD X370搭載 マザーボード PRIME X370-PRO【ATX】


Ryzenが届くまでPX-256M8PeGNから元のSSDに再移植してNVMeの使用を諦めるか、UAD-2の使用を諦めるか、グラボの使用を諦め内蔵GPUで4kディスプレイでフルHD解像度で作業するかを考えました。
しかし上記の通りグラボとPX-256M8PeGNを入れ替えてるので、グラボのレーンをx2に変更したらどうなるかなと気になったので、やってみたところ全てが無事認識しました。
あまりグラボ等に詳しくないので最近のグラボがPCIe Gen 2のx2で動くイメージが無かったのですが、無事4K & 60Hzで表示は全く問題ないです。
何となく気持ち悪いですが、Ryzenが来るまでのことです。

起動時に起動ドライブを見失う


起動時に起動ドライブであるPX-256M8PeGNが認識せず、電源ボタンを押して終了して再起動すると正常起動といった症状になります。
挙動を見ていると、1度目の起動はLegacy OpROMの画面が表示されていません。
因みにこれを設定するBoot Device Controlの項目について、今回分かったのですが、昨年グラボを導入した際にBIOSに入れないといったことを書きましたがこれが原因だったようです。
UEFI x64 OpROMの方に設定するとフリーズするのですが、昨年はそれをCMOSクリアしたことでLegacy OpROMになったという感じだと思います。
UEFI x64 OpROMになっていた原因は分かりませんが、その昔UEFIブートをしたくてあれこれいじっていた時に変えてしまったのかもしれません(笑)
ですので、現在の環境ではLegacy OpROMを選択せざるを得ないのです。


より挙動を見てみると、電源をコンセントから外した状態にして、初回の起動だけ見失うようでした。
どうしてそのようなことをしているかと言うと、コンセントから外している訳ではないのですが、PCはクリーン電源につながっており、システムを落とす時はクリーン電源も落とすので、言わばコンセントから外した状態と同じです。
何故このような挙動になるのかは不明ですが、とりあえずRyzenが来るまではクリーン電源から外して使うことにしました。


Ryzenでは恐らくLegacy OpROMを選択しなくても良いと思うので、多分この症状は出ないかと予想してます。
P8H67-VはUEFIなのに何故Legacy OpROMを選択しないとBIOSがフリーズするのかは個人的によく理解してませんが、この世代辺りのマザボに最近のグラボを導入するとトラブルになることが多いようで、その時にLegacy OpROMにすると動いたりするようです。


https://blog.tsukumo.co.jp/fukuoka/2015/08/post_116.html

体感


ネットでのレビューはちょくちょく見ていたので予想はしてましたが、体感では変化が分かりませんでした(笑)
速度が制限されてるのでシーケンシャルで1500MB/s程度ですが、カタログスペックの2000MB/s程度が出ても体感は変わらないでしょう。
kryoM.2を使用した上で速度も制限されてるためか、CrystalDiskMark後でもそれ程温度は上がらず最大で34度程度でした。


基本はOS & 通常のデータ用としていますが、今度一部のサンプルライブラリを置いて読み込み速度に変化が出るかやってみたいと思います。
NVMeでのサンプルライブラリの読み込み速度のレビューって探す限り未だに全然ネットにないんですよね。
シーケンシャル程ではありませんが、NVMeはランダムもSATAより多少速いと思いますので、若干は読み込みが速くなることを期待してます。


因みに以下P8H67-Vでのベンチマーク結果になります。


PLEXTOR PX-256M8PeGNベンチマーク(ASUS P8H67-V)


追記


Ryzenが届きました。


http://d.hatena.ne.jp/Shinez/20170418/p1
http://d.hatena.ne.jp/Shinez/20170407/p1