ベスト盤発売に異議

確かに一報くらいは欲しいけど、しょうがないことじゃないかな。
著作権や原盤権を知らない方が普通だと思うので、アーティスト側への擁護の声も大きいのは仕方ない気もするけど、仕組みが分かれば不平等ではないことが分かると思います。
原盤権は基本的に出資者が持つものですので、ベスト盤発売に異議があるのに発売されるというのは、アーティスト側に原盤権がなく出資をしていないということになります。
まぁ、株とかみたいな感じですよね。持株比率が上がる程物申せるようになるし、会社が儲かり株価が上がった時はリスクを負ってる分利益も大きいです。反面、その逆の状況になれば損失が膨らみます。
原盤権も、レコーディング費用やミックス、マスタリング費用など出資して、売れれば大きな利益になるけど、売れなければ出資してる分損失が膨らみます。
ということで、こういう事が嫌なら出資して、痛みを背負っても原盤権を保有すべきだと思います。
全額は痛すぎるという場合、レベニューシェアというパターンもあるし、今はCDが売れない時代なので出資者を分散させてリスク軽減をしているということも多いです。
こういう商業的な事が嫌でも、商業的なフィールドで音楽活動をしているんだから、しょうがないと思う。
ただ、ファン側は前述の通りそのような事情を知らないのが普通だし、アーティストの意思で発売されるものと認識するのが普通なので、自分達の意思で発売されるものではないという意思表示くらいは良いように思う。
営業妨害のようにも見えるけど、宇多田ヒカルさんの時もそれで訴えられるとかはなかったし。


クリープハイプ、レコード会社の一方的なベストアルバム発売に異議


ねとらぼ 2月12日(水)22時12分配信


 ロックバンドのクリープハイプがファンに向けて異例のメッセージをオフィシャルサイトに掲載し物議をかもしています。


 「クリープハイプからみなさんへ」と題したメッセージによると、3月に発売を予定している「クリープハイプ名作選」がバンドの意思で出す作品ではなく、一方的にレコード会社が決めたもので、バンドとしては不信感を募らせているというのです。


 アルバムはタイトルから収録曲、アートワーク、発売日から特典内容にいたるまで、すべて一方的に決められたもので、メンバーにも事務所にも一切連絡がなく、発売することを記事で知り呆然としたとつづっています。「どうにかならないか1週間、メンバーとスタッフと何度も話し合って、それでもどうにもならなくて、契約にも法律にもレコード会社にも、今まで守られてきた物に、こんなに苦しめられるとは思いませんでした」と悔しさをにじませています。


 クリープハイプは「この悔しさも悲しさも怒りも全部音楽にします」とコメント。アルバムをどうするかは音楽を聴く人に委ねるしかないと、この現状を打破するのに力を貸してほしいと呼びかけています。


 こうしたレコード会社への不信感を表明した騒動として、宇多田ヒカルさんが2010年にUniversal Japanから発売が発表された「Utada the best」について、「私の意志とは全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にもあまりいい印象を持てません。予約を考えている人は、少し待ってください」と表明したことがありました。