ドコモ、11年からSIMロック解除へ

SIMロック解除、現実的になってきましたね〜。
個人的にはSIMロック解除賛成なので、
すぐには海外のようにならなくても少しずつ変わっていけば良いと思ってます。

ドコモの狙い


色々意見を見てみたところ、ドコモの英断万歳!的な意見もありましたが、
英断というか、ドコモの立ち位置的には当然の判断だと思います(笑)
現状、SIMロック解除になってドコモにデメリットって、あまり無い気がします。
現実的に考えてみて、ドコモの携帯をソフトバンクの回線で使おうって人、いるのかなぁ(笑)
それは考え辛いですよね。auは通信方式が違うので蚊帳の外ですし。
ドコモは電波的に優遇されてるので、SIMロック解除しても痛くも痒くも無いでしょう。
寧ろ率先してSIMロック解除することにより、ソフトバンクに圧力を掛け、
ソフトバンクの回線に不満を持つユーザーを獲得したいのがドコモの魂胆だと思います。

周波数帯の不平等


SIMロック解除には賛成しているものの、
今の状態で解除が行われるのはどうなのかなぁとも思います。
ソフトバンクは携帯電話に有利とされる800MHzの周波数帯の使用を認められてないので、
そのマイナス面を補うため端末を売りにして商売をしています。
その状態でSIMロックが解除されたら、武器を取られたら、どうなるか想像出来ますよね。
だから孫さんは武器は渡せないなど言ってる訳です。

日本におけるiPhoneの使用周波数帯


ただ、実はiPhoneに関しては前項800MHz帯の不平等は無いんです。
よくiPhoneでは800MHz帯が使えない、ということを聞くので、なんで800MHz帯が使えないのか調べてみたところ、
iPhoneそのものは850MHz帯に対応しているものの、日本ではこの850MHz帯が防災無線等に割り当てられており、
実質使えないみたいです。よって、ドコモでiPhoneを使用する場合も、2GHz帯を使うことになります。
そうなるとiPhoneに関しては、電波環境はほとんどソフトバンクと変わらないと思いますし、
寧ろもしかしたら2GHz帯だけで日本全国をカバーしているだけにソフトバンクの方が強いのかもしれません。
でも、物理的に不平等が無かったとしても、世間的なイメージは「ドコモ電波○」「ソフトバンク電波×」ですので、
ソフトバンクiPhoneユーザーの顧客流出は防げないでしょう(笑)
僕も調べるまでは850MHz帯の事情は知りませんでしたし。

本来当たり前の環境へ


上記文中に「ドコモの携帯をソフトバンクの回線で〜」とか書いてますけど、
これ自体違和感があるんですよね。ドコモの携帯…キャリアの携帯…(笑)
例えばXperiaだって、「ソニーエリクソンの携帯」で良いのに。
早く好きな携帯を好きなキャリアで使えるという、本来当たり前の環境になることを望みます。
端末の値段の上昇も考えられますけど、しょうがないというか、それも当たり前だと思うんですね。
今時の携帯って半ばパソコンのようなものじゃないですか?そんなものが格安で買える方が違和感あるし、
それが当たり前になってしまうと物の価値観も麻痺してしまいますよね。
ただ、使うキャリアがはっきり決まってたら、ロック掛かって縛りがあっても問題ありませんし、
本来高額な端末代が割引されれば助かりますよね。
だからSIMロック解除が馴染むまでは孫さんの言う選択性で良いんじゃないかな、と思ってます。


<SIMロック>ドコモ解除へ 他社は慎重姿勢崩さず


7月6日21時36分配信 毎日新聞


 特定の携帯電話回線でしか使用できないように携帯電話端末に制限をかける「SIMロック」について、NTTドコモが携帯電話会社のトップを切って「解除」を表明した。ネットワークや回線品質が競合他社に比べて充実しているとの“自信”が背景にある。ただ、他社はSIMロック解除に慎重であることなどから、利用者が完全に自由に選べるようになるにはまだ時間がかかりそうだ。


 ドコモの山田隆持社長は、6日の毎日新聞のインタビューに対し、「料金を選ぶか、回線品質を選ぶか選択肢があってよいと思う」と述べた。SIMロックを解除しても、一方的に契約が他社に流出するよりも、逆に競合他社から流入するとの目算がある。率先して解除を表明することで、他社の解除も促すものとみられる。


 しかし、ドコモに乗り換えてもらう狙いがあるにしても、他社は慎重な姿勢を崩しておらず、ドコモの思惑通りに進むかどうかは不透明だ。


 中でも周波数と通信規格が一致するため、ドコモに回線利用者を奪われかねないソフトバンクモバイルは危機感が強く、孫正義社長は「将来的に解除端末を約2割にする」と発言する一方で、米アップル社の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」、スマートフォンの「iPhone(アイフォーン)」を念頭に、人気端末では「SIMロックは武器」と、解除しない意向を示している。


 KDDIの現在の規格や周波数帯はドコモとは異なる。このため、SIMロック解除への対応は、同社が12年末にも発売を予定している次世代携帯電話以降になる。【望月麻紀】