Windows 8がPCの終焉を早めているといったニュース記事ですが、個人的にはWindows 8の有無を関係なくPC市場は縮小するとは思います。
それは過去にも何度か書いてるように、PCの役割がタブレットにより分割されたからです。
PCは何でも屋というか、そのような感じで、また世にもPCしかないので必然的にPCの需要がありましたが、何かを閲覧したりビューワー的なことに特化したタブレットといったものが世に出てきたので、PCとタブレットで役割が分断され、その分の需要はタブレットに奪われ縮小していくと思います。
また、特化してることが違うというだけなので、市場は縮小はするものの全く必要なくなるといったことはなく、PCは今後も残ると思います。
PCはやはり作業をするためのもの、仕事するためのものだと思います。
エクセルなどを使用した経理やDAWによる音楽、映像制作など、作業効率を考えるとこれらは従来のキーボードとマウスのスタイルが向いてます。
また、金融系の仕事ならモニターが沢山ないと厳しく、タブレットでは非常にシビアな時間の中で情報収集が効率的に出来ません。
あとCPUの処理速度などのスペックの問題もありますね。
やはりタブレットではスペックに限りがあります。
ということで、PCとタブレットは各々の役割を持って共存していくと思います。
Windows 8に関しては、自分としてはやはり中途半端な製品のように思ってます。
PCのOSとして良くなってる面も色々あるので何れ使いたいとは思ってますが、やはり自分はApple的な思考で、PCとタブレットは別々に考えた方が良いと思う。
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Windows 8 が PC 終焉の日が来るのを早めている − IDC 調査
japan.internet.com 4月12日(金)17時3分配信
PC は負のスパイラルから抜け出すことができるのだろうか。
iPad などのタブレット端末が、PC 売上げを押し下げていることは明らかだ。米国 Microsoft の Windows 8 は、好調なタブレット端末に一矢報いるために発売されたもの。だが2013年第1四半期を終えた段階で、Windows 8 は PC ベンダーの状況を悪化させるだけのものになっていると、米国 IDC は指摘した。
2013年第1四半期のPC 市場は、惨憺たる結果となった。世界での出荷台数は7,630万台に留まり、前年同期比で13.9%下落した。IDC は当初、下落幅は7.7%に収まると予測していた。
これは、IDC が PC 市場の調査を開始してからの約20年間で、最大の下落幅である。IDC は報告書で、次のように述べた。
「対前年比の下落幅は、IDC が1994年に PC 市場の四半期ごとの調査を開始して以来、最大のものとなった。また出荷台数は、4期続けての減少を記録している」
もし PC メーカーが、Windows 8 がこれ以上の下落を食い止めてくれると期待していたとしたら、メーカーは非常に落胆しているだろう。IDC のプログラムバイスプレジデントである Bob O'Donnell 氏は述べた。
「残念ながら現時点では、Windows 8 の登場は PC の出荷増につながらなかっただけでなく、むしろ市場を減速させているようだ」
デスクトップ PC とタブレット端末両方の魅力を備えようとする Microsoft の試みはうまくいかなかったと、O'Donnell 氏は述べる。
「Windows 8 の新しい UI やタッチ操作の機能を歓迎する人もいる。しかし、慣れ親しんだスタートボタンを外すという UI の大幅な変更や、タッチ機能を追加したことによる製品価格の上昇が、タブレット端末や他の競合のデバイスと比較した時の PC の魅力を低下させてしまった」
2013年の第1四半期の PC 市場は、HP が15.7%のシェアを占め、PC ベンダーの中では1位となった。HP は約1,200万台の PC を出荷したが、前年同期比23.7%の減少となった。
市場シェアが2位の Lenovo は、競合他社と比較してまずまずの調子だ。ThinkPad で有名な Lenovo は、2012年第1四半期とほぼ同数の1,170万台の PC を出荷した。3位から5位までは、Dell と Acer、ASUS が続き、いずれも売上げの減少に苦しんだ。特に Acer は深刻な状況だ。ネットブックの製造で知られる Acer の出荷は、前年同期比31.3%減少した。
IDC のリサーチディレクター David Daoud 氏は、PC ベンダーには、数か月、数年先を見すえた戦略の変更が要求され始めていると述べた。
「この業界は重大な岐路に立っている。PC の代替となるデバイスの普及に対抗し、消費者に必要とされる存在であり続けるための、戦略的な選択をしなければならない」
そして Daoud 氏は、PC ベンダーの今後を次のように結論づけた。
「ベンダーは、縮小する需要と迫る統廃合を前に、企業組織やサプライチェーン、流通や製品のポートフォリオのあり方を考え直し、市場における戦略を立てなければならない」