050 plus

このアプリ、非常に気になりますね。
今も050の番号は持ってるのですが、こっちの方が便利そうだしこれに乗り換えようかな、と考えました。
PCでも出来るようになったら変えようかな。
iPhone、マイクの動作が怪しいので、、
新しいiPod touchやiPadが出て、それらにも対応したら即乗り換えてしまいそう。

iPhone神アプリ活用ガイド (三才ムック vol.445)

iPhoneの通話料が最大93％オフ！ IP電話アプリ「050 plus」の実力

nikkei TRENDYnet 8月9日(火)11時14分配信

　先月、「iPhone 4」をメーンで使う一人のユーザーとして、とても気になるアプリが登場した。NTTコミュニケーションズが開発した「050 plus」である。名前を見てピンと来る方も多いかもしれないが、こちらは050、すなわちIP電話を利用できるiPhoneアプリとなる。そもそも電話として使えるiPhoneに、なぜIP電話アプリがリリースされたのか？ どういった点に注目したのか？ 順を追って紹介していきたい。

　ご承じの通り、iPhoneには本体に挿したマイクロSIMカードに090だとか、080などで始まる電話番号が割り当てられている。標準の電話機能を使えば、iPhoneから電話をかけられるし、相手からの電話も受けられる。ごく当然に使っているiPhoneの電話機能。実は、050 plusを導入することで、全く同じことができるようになるのだ。

　注目されるのは、050の番号で始まるユーザー固有のIP電話番号を取得できることだ。050 plusをiPhoneにインストールし、会員登録作業に進むと、電話番号の取得画面が表示される。ここでユーザーは、選択可能な11桁の電話番号、もしくは下4桁の電話番号を自由に選べる。

　取得した050のIP電話番号は、単なる飾りではない。050 plusのアプリを使うと、取得した電話番号から電話をかけられる。通常の電話と同じように、自分の電話番号を相手に知らせ（発信者番号通知）られるのもうれしい。電話をかけた相手も誰からの電話か分かるので、安心して電話に出られるはずだ。もし、相手が電話に出られなくても着信履歴に電話番号が残る。

　もちろん050電話番号で電話を受けることも可能だ。相手が着信履歴に残った電話番号を見て電話をかけると、iPhoneに着信画面が表示される（050 plusアプリの起動させておくことが必要）。すなわち050 plusを導入すれば、1台のiPhoneに2つの電話番号を保有でき、ビジネスやプライベートで使い分けられるというわけだ。

　無料通話ソフトとして有名な「Skype」にも、有料で電話番号を取得して電話を受けたり、発信者番号を通知するというサービスはある。しかし、国内の固定電話や携帯電話にかけた場合は、正しく通知されないことが多かった。このため電話番号を通知できるのは、大きな魅力に感じるのだ。

3GでもWi-FiでもOK！ 音質はケータイ並み

　実際に050 plusの動作をチェックしてみよう。最初に確認したのは、使用できる通信回線。室内ではWi-Fiにつないで利用することの多いiPhoneだが、屋外では3G回線を利用することになる。いつかかってくるか分からない電話に対応するなら、3GでもWi-Fiでも使えないと意味がない。結論から言うと、この点は全く問題なかった。屋外などのWi-Fiにつなげない場所、もしくはWi-Fi機能をオフにすると、050 plusアプリ上に「3G」と文字が表示される。この状態でも電話の発信、着信ともに可能だ。

　ユーザーの居る場所や時間帯によって、通信速度が遅くなることも多いiPhone。混雑した状態で電話ができるかどうかも、気になるところだろう。実際に電話をかけて通話に使ってみると、全くといっていいほど気にならなかった。電話をかけた筆者の方には、時折、ザッザッというノイズが聞こえてきたが、電話した相手（ケータイ）は全く気にならなかったそうだ。Wi-Fi接続時は、音質の高さに定評のあるSkypeには負けるものの、3G接続時には同等か、逆に050 plusが勝っているような印象さえ受けた。

　NTTコミュニケーションズでは、050 plusの音質についてWi-Fi接続時で「ケータイ電話と同等の品質」、3G回線利用時はWi-Fi接続時よりは劣るものの、「通話には支障のないレベル」としている。まさにその通りの感覚。Skypeは、完全にインターネット網を利用した通話サービスだが、050 plusはNTTコミュニケーションズのVoIP基盤網を使い、通常の電話としてサービスを提供している。こうした運用の違いが、音質面にも表れているのかもしれない。

固定電話は3分8.4円！ ケータイへの通話も割安

　続いて通話料金について確認したい。050 plusを利用すると、本当に通話料金を節約できるのか？ まず050 plusを導入すると、月額基本料が315円かかる（ソフトバンクモバイルの基本料金もかかるため、ホワイトプラン契約だと合計で月額1295円となる）。あとは通話した分の電話料金がかかる仕組み。電話料金は、国内の発信先が固定電話だと8.4円/3分、ケータイだと16.8円/分となる。ただし、同じ050 plusユーザー同士、または提携しているIP電話サービスなら、終日、電話料金は無料になる。

　一方、ソフトバンクモバイルのホワイトプランは、基本料金が月額980円。こちらは固定電話が21円/30秒（126円/3分）、ケータイが21円/30秒（42円/分）。オプションの「Wホワイト」（基本料金に月額980円が加算）に加入すると、通話料は半額になり固定電話が10.5円/30秒（63円/3分）、ケータイが10.5円/30秒（21円/分）だ。すなわち050 plusの通話料金は、ソフトバンクモバイルと比べて、固定電話の通話は最大93％引き、Wホワイト利用でも約87％引き、ケータイとの通話だと差は少なくなるものの最大60％引き、Wホワイトでは20％引きになる。

　Skypeから固定電話やケータイへと電話をかけられる有料通話サービスと比べてみよう。Skypeを利用して電話をかけるときの通話料金は、固定電話が3.22円/分（9.66円/3分）、ケータイが17.5円/分となる。2分未満の通話だとSkypeを利用した方が安くなるが、3分ごとの単位で見ると050 plusの方が割安。ケータイに関しては、1分あたり0.7円、050 plusを使った方が安い。

　またSkypeで固定電話やケータイに電話をかけるには、あらかじめSkypeクレジットという通話料を先に支払わなければならない。またSkypeクレジット自体に利用期限が設けられているので、管理も大変だ。050 plusは、毎月の利用した電話料金だけがクレジットカード会社経由で請求される。支払い方法も、支払額も分かりやすい。

21時〜翌1時までと月12.5分以上電話する人にオススメ

　050 plusを加入するかどうか考えたときに、ネックなのは月額基本料315円だろう。iPhone 4なら、ソフトバンクモバイルのホワイトプラン契約によって、すでに月額980円の基本料金を支払っている。パケット定額料金を含めると、月々割を差し引いても4000円前後台の料金がかかる。

　このためIP通話サービスを利用するために、例え月額315円でも支払う料金が増えることに躊躇してしまう。筆者なりの考えはこうだ。夜21時から翌1時の間に電話をよく使う人、また他社のケータイに毎月12分30秒以上、固定電話に月8分以上かけるなら、050 plusを利用した方が良い。

　21時から翌1時というのは、ソフトバンクモバイル同士でも通話料金が無料にならない時間帯。また050 plusの月額基本料（315円）と通話料の合計は、上記に示したケータイに毎月12分30秒以上、固定電話なら月8分以上通話すると、ソフトバンクモバイルのホワイトプランを利用したときの通話料を下回る（050 plusの方が安くなる）。また今なら、050 plusの月額基本料が最大3カ月間無料になるキャンペーン（9月30日まで）が実施されている。実際の通話料のみで使えるので、気になった方はサービス品質のチェックを含め、使ってみてはいかがだろうか。

　このように通話サービスとしてみると固有の電話番号が持て、発信者番号通知もされ、料金も安いと、3拍子そろっている。あえて難を言うなら、電話を受けるために050 plusアプリを起動しておかなければいけないことだろう。Skypeも同じだったが、電話待ち受け状態にしておくと、iPhoneのバッテリー消耗が激しくなる。充電器やモバイルバッテリーを持ち歩かないと、バッテリー切れになる心配は尽きない。留守番電話機能はあるものの、やはりかかってきた電話にはすぐ出たいのが人情である。

　このほかに気になったのは操作性だ。特に急に電話がかかってくると、操作に手間取る。iPhoneの電話アプリと違って、050 plusは画面オフのときはプッシュ画面で着信の知らせが表示されるだけ。このため、画面ロックを解除して、050 plusアプリ画面を表示させ、「応答」ボタンを押すという作業が必要になる。操作に手間取ると、相手が電話が切ってしまいそうで焦る。またマナーモードにしていると、1回ブルッと震えるだけなので着信したことに気づかないこともあった。

　また現状はiPhoneアプリしか用意されていないのも残念だ。今年になってから、筆者の周りにはAndroidユーザーが一気に増えてきた。せっかく050 plusユーザー同士は無料で通話できるのに、対象はiPhoneだけなのは寂しい。ぜひとも、開発が予定されているともいわれるAndroid版、そして今年後半の注目、Windows Phone版のリリースも期待したい。

（文/原 如宏＝フリーライター）