先日の記事の通り通常使用において体感では分からなかったNVMeのSSDですが、DAWを使用した音楽制作で気になるのは、大きなサンプルライブラリの読み込み時に速くなるのかどうなのか、といったことです。
一般的にサンプルライブラリの読み込みはランダムリードが向いているとされており、シーケンシャルは爆速なもののランダムではそこまでではないNVMeで実際のところどうなのか、というのが気になりますよね。
しかしあまり情報がないため、OS用ではあるものの一部のサンプルライブラリをNVMe SSDに移動し、計測してみました。
結果的には、総量20GB超えのライブラリがSATAのSP960GBSS3S55S25で7.5秒掛かるところ、NVMeのPX-256M8PeGでは5秒で読み込むことが出来ました。
因みに計測は読み込みの進捗を表すダイアログが表示されている時間です。
約1.5倍速いので、やはりサンプルの読み込みでもそれなりの効果はあるんですね。
PCIe Gen 2で速度制限がある条件下ですので、Gen 3だともしかするともう少し速くなるかもしれません。
それは今月末Ryzenを組んで計測したら追記したいと思います。
以下2つのSSDのベンチマークの再掲になりますが、シーケンシャルとランダムの中間といった感じで1.5倍の数字は直接は関係ないようです。
セールでPX-256M8PeGを安く買いましたが、その後日SamsungのSM961が同じくらいの価格でセールに出てて買おうか悩みました。
SM961は最大3,200MB/s出るので、よりサンプルの読み込みが速くなるのなら買っておけば良かったかなと少々後悔してます。
Samsung SM961 MZVPW256HEGL-00000 NVMe版 M.2 SSD バルク品 (256GB) [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Samsung
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
追記
Ryzenが届きました。帯域制限から解放されたので計測しました。
PX-256M8PeGの性能通りの速度が出ている感じがします。
ただ、巷でRyzenだとランダムの4K Q32T1が遅くなると言われてますが、その通りの結果になりました。
色々ベンチマークを見てるとIntelの場合、リードで400 - 600MB/s程度は出ると思います。
まぁ現状どのSSDでもどのマザボでもこうなるので、致し方ないでしょう。
サンプラーの読み込み速度ですが、5秒で読み込むことが出来ていたところ、更に短縮され4.3秒程度になりました。
元の7.5秒から半分まではいかなくとも、それに近いくらい短縮されましたね。
ライブラリによると思うけどNVMeの速度の恩恵はあると言って良いと思います。
前回メモリに関して書いてなかったので、そちらでも改善があったため書きたいと思います。
一旦読み込むとメモリに格納され以後メモリから読むようになります。
その時の読み込み速度が以前の環境だと確か3秒程度だったと思うのですが、Ryzen環境だと1秒以下で読み込むようになりました。
短くて正確に計れなかったのですが、およそ0.5 - 1秒の間かと思います。
再追記
Samsung PM961 MZVLW512HMJPを導入しました。